主に使用する機械設備
MACHINE
「日東木材本部」にて使用している主な機械設備です。
クロスカットソー
[用途及び構造]
木取の横びき用として最も広く使用されている機械。丸鋸を前後に移動させて材料の長さを裁断するシンプルな構造なので、軽快で作業者の疲労が少なく能率も良い。
リッパ
[用途及び構造]
木取の縦びき用として用いられ高能率を発揮する。テーブル中央部のキャタピラと押えローラーにで送材し、中央部の丸鋸で縦に挽き割りをする。災害防止の為、防護板使用などが義務づけられている。
手押し鉋盤
[用途及び構造]
木取された部材をむら取削り、直角削り、直線削りなどをする為の機械。テーブル中央部の鉋胴を回転させ、後方テーブルの上昇、下降で削り量を調整する。災害の発生が比較的高い機械でもある。
自動一面鉋
[用途及び構造]
手押し鉋盤により、むら取削り及び直角削りされた部材の厚さと巾決めをする機械。テーブルを上昇下降させ、ゲージの目盛を削り上がり寸法に合わせると自動的に削り上がる機械。
テーブル昇降式超仕上げ鉋盤
[用途及び構造]
手押し鉋盤や自動一面鉋盤によって生じるナイフマーク、送りローラーのつぶれ跡、刃こぼれ跡などを仕上げ削りをする機械。手鉋の原理を応用して作られた機械で、仕上削りを能率的に行うものである。
テーブル固定式超仕上げ鉋盤
[用途及び構造]
テーブル昇降式超仕上げ鉋盤と同じ用途だが、主に窓枠材や柱材のように大きなサイズの部材を仕上げ削りをする機械。送材部にはリターン機能が付いており、手元に材料が戻ってくるので容易に作業が出来る。
一連式ワイドベルトサンダ
[用途及び構造]
塗装の内容によっては、刃物による切削だけでは塗装用の削り肌が得られない場合が有り、それを解消する為に表面を研磨して仕上りを均一化する機械。部材を回転しているベルト状のサンドペーパーパット部分を通過させ、表面を研磨する構造で、サンドペーパーの粒子は80番から240番まで使い分けが出来る。
多軸ほぞ取り盤
[用途及び構造]
主に建具接合部のほぞ加工用として使用する機械。横軸が3軸、縦軸が1軸で構成されており、手前の鋸軸でほぞの長さを決め、中間の鉋胴上下でほぞの厚さを決め、奥の縦軸の刃物ではかぶせ面を同時に加工出来る構造になっており、数本まとめて加工来る効率の良い機械。但し、セッティングは多少熟練を要する。
ジャンピング式ラジアルソー
[用途及び構造]
木取された部材の長さ決めや格子などの横溝加工をする機械。ヘットがジャンピングする構造になってになっており、切り上げ切り下げの加工も容易に出来る。
油圧式角鑿盤
[用途及び構造]
主に建具の接合部のほぞ穴を加工する機械。テーブルをスライドさせ、木材加工特有の四角形の穴を掘り込むもので、金属加工には見られない構造になっている。
送材装置付きテーブル傾斜丸鋸盤
[用途及び構造]
建具や窓枠などの部材をひき割や縦溝加工をするもっとも一般的な機械。構造はテーブル中央部に回転シャフトが有るだけで、送材は手送り、送材装置どちらも可能だが、手送りの場合は災害の発生が高い。
走行丸鋸盤
[用途及び構造]
別名パネルソーとも呼び、フラッシュ構造の建具や各種合板の裁断用として広く用いられている。薄合板の場合、一度に複数枚の裁断が可能。構造は丸鋸が自動で露出及び収納し、案内レールに沿って走行して部材が裁断される。押え装置の中を丸鋸が通過するので、指などに接触する可能性が低く比較的に安全な機械である。
スライドソー
[用途及び構造]
窓枠や額縁のコーナー及び建具の硝子を押える四分一などの留め加工をする機械。構造は、テーブル上に部材を固定してスライドさせると丸鋸により留め加工が出来る。丸鋸の角度は自由に調整が出来て四分一のように細い部材であれば、数本まとめて加工が出来る。
多軸NC加工機
[用途及び構造]
窓枠や床柱などのほぞ穴加工、部材の長さ決め溝加工、曲面加工など複数の工程を自動で行う機械。3種類の刃物が、数値制御によって動く構造。主に大量の部品や複雑な加工をする場合に使用する。
捻子式フラッシュプレス
[用途及び構造]
別名圧締機とも呼ばれ、フラッシュ構造の建具や積層して製作する部材などの接着をする機械。上部の定盤が回転する捻子により上昇、下降するシンプルな構造で、左右交互の連続使用が可能である。
捻子式建具組立プレス
[用途及び構造]
ほぞ組構造の建具の接合部を完全に接着したり部材の幅接ぎなどにも使用する機械。両サイドの回転する捻子により、上部の定盤が上昇、下降し部材の側面から圧締する構造。
直線縁貼り機
[用途及び構造]
フラッシュ構造の建具や家具などの木口面に縁材を接着する機械。部材を送材すると接着剤塗布・圧締接着・エンドカット・トリミングこの4工程を全て自動で行う構造となっており、製作時間短縮には欠かせない機械。
金物用多軸NC加工機
[用途及び構造]
建具金物、家具金物の下穴を彫り込む専用の機械。3種類の刃物が、数値制御によって動く構造。一度プログラミングすると複雑な加工を自動で行うので、熟練技術者でなくても均一な加工ができる。